機能性表示食品や特定保健用食品(トクホ)という言葉を、耳にしたことが一度はあるのではないでしょうか。
R-1を販売している株式会社明治は、機能性表示食品やトクホと表示されたヨーグルト・ドリンクを販売しています。
今回はR-1が機能性表示食品なのかや、機能性表示食品とトクホの違いなどを解説していきます。
R-1が機能性表示食品なのか、興味がある方は参考になさってください。
R-1は機能性表示食品?
R-1は機能性表示食品ではありません。
R-1のパッケージや公式サイトに、機能性表示食品について言及されていないことからも、当該商品が機能性表示食品でないことが確認できます。
そもそも機能性表示食品は、どのような手順で認可されていくのかをトクホとの違いを含め、次の項目から確認していきましょう。
機能性表示食品とトクホは何が違うの?
機能性表示食品とトクホ(特定保健用食品)の違いは申請方法です。
機能性表示食品は届出制で、トクホが許可制となっています。
機能性表示食品は事業者が最終製品の臨床試験、成分に関わる研究を行うのが特徴的です。
その後、消費者庁に届出を行い受理されれば、事業者の責任において、機能性表示食品であると明らかにできます。
一方でトクホは最終製品の臨床試験を実施したのち、消費者庁へ申請します。
そして同庁での審査の後、消費者庁長官の許可を得ることができれば、トクホの申請完了です。
【参考サイト:株式会社明治 VAAM、トクホ&機能性表示食品ガイド】
明治の機能性表示食品
株式会社明治が販売している機能性表示食品のうち、ヨーグルト・ヨーグルトドリンクは4種類存在します。
脂肪対策ヨーグルト、明治5つ星習慣、明治プロビオヨーグルトPA-3、そして明治プロビオヨーグルトLG21が機能性表示食品です。
脂肪対策ヨーグルトの特徴
1つ目は脂肪対策ヨーグルトです。
ヨーグルトとヨーグルトドリンクタイプの2種類がラインナップされています。
砂糖が使われておらず、かわりに甘味料が配合されており、食べやすいよう工夫されているのが特徴的です。
【参考サイト:株式会社明治 明治脂肪対策ヨーグルト】
当該商品に配合されている機能性関与成分は、MI-2乳酸菌です。
MI-2乳酸菌は脂肪の代謝に関係している物質の生産を、増加させる効果が確認されています。
BMIが25以上30kg/㎡未満の健康的な方を対象とし、MI-2乳酸菌の有無によって腹部の総脂肪量の変化を評価しました。
MI-2乳酸菌が配合されたヨーグルトを食べたグループは、入っていないグループと比較し、脂肪を有意に減少させることが確認されたのです。
【参考サイト:株式会社明治 明治ヨーグルトライブラリー、Lactobacillus plantarum OLL2712(以下MI-2乳酸菌)について】
明治5つ星習慣
明治が販売しているヨーグルト・ドリンクのうち、機能性表示食品の2つ目は明治5つ星習慣となっています。
難消化性デキストリンとGABA(ガンマアミノ酪酸)が含まれているのが、特徴的な商品です。
難消化性デキストリンは食後の中性脂肪、血糖値の上昇を抑制する効果が報告されています。
またGABAには血糖値の抑制、ストレスの軽減、そして認知機能の維持が確認されています。
当該商品はさっぱりフルーツ風味のドリンクタイプで、宅配でのみ購入することが可能です。
明治の宅配サービスは専用サイトにて受付を行っています。
「明治 宅配サービス」などのキーワードで検索を行えば、宅配サービスの受付サイトを見つけられるでしょう。
【参考サイト株式会社明治 明治の宅配、明治5つ星習慣】
明治プロビオヨーグルトPA-3
3つ目は明治プロビオヨーグルトPA-3です。
明治プロビオヨーグルトPA-3はヨーグルトとドリンクタイプの2種類で、PA-3乳酸菌のほか、砂糖や甘味料が使用されています。
【参考サイト:株式会社明治 明治プロビオヨーグルトPA-3】
PA-3乳酸菌は食後の尿酸値の上昇を、抑える効果が報告されています。
PA-3乳酸菌の特徴はプリン体に反応し、体内に吸収されにくい物質へと変化させることです。
またPA-3乳酸菌はプリン体を吸収し、自身を増殖するために利用する効果も確認されています。
プリン体は過剰に摂り過ぎてしまうと尿酸値が上昇し、痛風症や高尿酸血症のリスクを高める要因となってしまいます。
これらのことが作用して、尿酸値の上昇抑制に影響を与えているのではないかと、予想されているのです。
【参考サイト:株式会社明治 明治ヨーグルトライブラリー Lactobacillus gasseri PA-3(以下乳酸菌PA-3株)について】
明治プロビオヨーグルトLG21
4つ目は明治プロビオヨーグルトLG21です。
明治プロビオヨーグルトLG21の特徴として、商品ラインナップが豊富であることです。
ヨーグルトとドリンクタイプの2種類だけでなく、低脂肪タイプや砂糖を使っていない商品、脂質が0gであるヨーグルトなど多岐に渡ります。
また宅配専用のヨーグルトやヨーグルトドリンクも販売しており、定期的に買い物へ行けない方や、宅配で他の商品を購入している方にもおすすめです。
【参考サイト:株式会社明治 商品ラインナップ】
明治プロビオヨーグルトLGにはLG21乳酸菌が配合されています。
LG21乳酸菌には胃の負担軽減効果が報告されています。
胃の負担を判断する指標の一つである胃排出時間の遅延を、LG21乳酸菌と他の対照群で比較検討しました。
その結果LG21乳酸菌の方が、胃の排出時間が早くなることが確認されたのです。
またLG21乳酸菌と他の対照群とで、前者の方が胃の状態が改善したということも判明しました。
【参考サイト:株式会社明治 明治プロビオヨーグルトLG21】
明治のトクホ商品
さいごに明治が販売しているヨーグルト・ドリンクのうち、トクホに該当する商品について解説していきます。
明治のトクホ商品はブルガリアヨーグルトLB81です。
ブルガリアヨーグルトの特徴
明治のトクホ商品はブルガリアヨーグルトLB81です。
前の項目で紹介した明治プロビオヨーグルトLB21と同様に、ブルガリアヨーグルトLB81も多種多様な商品が販売されています。
プレーンなヨーグルトや脂肪0タイプ、カルシウム・鉄分が含まれた商品がその代表例です。
またブルーベリーやイチゴ、はちみつ&レモンなど、様々なフレーバーを楽しむこともできます。
【参考サイト:株式会社明治 明治ブルガリアヨーグルト倶楽部、商品ラインナップ】
明治ブルガリアヨーグルトLB21は1996年に厚生省(現在の厚生労働省)より、特定保健用食品(トクホ)としての許可を受けました。
トクホを含む食品表示等の業務について、2009年(平成21年)9月1日より、厚生労働省から消費者庁へと業務移管が行われた経緯があります。
ブルガリアヨーグルトLB81がトクホと許可されたのは、排便回数・量の増加が認められたためです。
女性学生を対象にして、1日100gずつブルガリアヨーグルトLB81を2週間食べ続けた結果、食べる前と比較し排便の回数・量が有意に増加しました。
【参考サイト:株式会社明治 ブルガリアヨーグルトLB81が特定保健用食品に許可された根拠】
まとめ
R-1が機能性表示食品なのかや、機能性表示食品と特定保健用食品(トクホ)との違い、明治の機能性表示食品・トクホを解説してきました。
機能性表示食品とトクホについて、理解を深められたのではないでしょうか。
R-1ヨーグルトは機能性表示食品なの?をまとめると
・R-1は機能性表示食品ではない
・機能性表示食品と特定保健用食品(トクホ)の違いは申請方法である。前者は届出制、後者は許可制で申請の手続きが行われる
・明治が販売しているヨーグルト・ドリンクのうち、機能性表示食品は脂肪対策ヨーグルトや明治プロビオヨーグルトLG21などである。一方でトクホはブルガリアヨーグルトLB81である
ということがあります。
機能性表示食品かトクホなのかを確認するには、商品パッケージもしくは商品のホームページに目を通すことです。
R-1は機能性表示食品ではありませんが、インフルエンザの抑制や風邪のり患リスク軽減などの効果が確認されています。
必要に応じてR-1や機能性表示食品、トクホを効果的に活用しましょう。